最近漫画読んでますか?心揺さぶられてますか?笑ったりきゅんとしたりしてますか????
今回は、小学生の頃に花とゆめコミックスに出会い読み漁ってきたわたしが、ぜひぜひ読んでいただきたい花とゆめコミックスを5つに厳選いたしましたので紹介していきたいと思います。
花とゆめコミックスの特徴
優しく温かい世界
花とゆめコミックスといえば、繊細な線で紡がれる、優しく温かい雰囲気の漫画が多いことが特徴だと思います。
『優しく温かい』からといって、人生の困難や闇を描くことを避けているわけではありません。そういったものを丁寧に描写し、辛いことに立ち向かいながらも、人間の優しさや立ち直る力を信じ、エンパワメントしてくれる…。この作品に出会えて良かった!と思える作品が沢山あります。
掲載ジャンルに特定の縛りはありませんが、ギスギスした世界も描かれがちな普通の現代的な学園ものよりも、ファンタジーや歴史、特殊設定の学園ものが多い印象です。
男性読者からの人気も高い
雑誌掲載時には広告などが載せられており、単行本化の際には著者の自由記述スペースとなる紙面の4分の1を占めるスペース・通称『柱』や、単行本の最後に収録されるあとがきページなどで、男性読者からのお便りが届くと書いている作家さんも結構いて、男性人気も高い作品が多いのも特徴です。
おすすめ漫画5選
桜蘭高校ホスト部 全18巻
上流階級のご子息ご令嬢が通うお金持ち学校・桜蘭学院高等部には、イケメンたちが女生徒たちをもてなし潤わす『ホスト部』がありました。
ひょんなことから入部することになってしまった庶民な特待生・ハルヒ(実は女の子)とナルシストでおバカな部長・環の無自覚な恋愛模様がじりじり進んでいく様子から目が離せない作品です。
美しく個性的な部員たちとのさまざまに変化していく関係性、それぞれの抱えている闇なども描かれ、繊細でシリアスな心理描写も魅力です。
とはいえ大部分はコメディで、紅一点のハルヒが部員たちから可愛がられている日常風景を見ているとほのぼの気分になれます!
学園アリス 全31巻
田舎から幼馴染を追って、特殊な才能=アリスを持つ人間しか入学できない学校『アリス学園』までやってきた主人公・蜜柑の学園生活を描いた作品です。
初期はコメディを交えながら、蜜柑持ち前の根性と明るさで特殊能力を持った一癖も二癖もある登場人物たちとの関係を築きあげていきます。楽しい雰囲気のまま続くのかと思いきや、だんだん雰囲気が変わっていき、やがて主人公の持つアリスに絡みつく学園の闇を追うストーリーへと変化していきます。
主人公が小学生で、可愛らしい絵柄なので子供向けの漫画かな?と思う人もいるかもしれませんが、実は綿密な構成のもと描かれているかなり骨太な作品で、大人にこそ読んでもらいたい仕上がりになっています。
フルーツバスケット 全23巻
2007年に『もっとも売れている少女漫画』としてギネスブックに認定された、言わずと知れた少女漫画の金字塔です。
繊細すぎる&温かすぎる心理描写満載で、読み終わるまでにどれだけ泣いたことか…!!
唯一の家族であった母親を亡くし、引き取られた祖父の家からも出ていかなければならなくなって、テント暮らしの女の子・本田透(ほんだとおる)。
異性に触れると十二支の動物に変身してしまう呪いに縛られた一族・草摩家。
透がテントを張った土地は、草摩家の敷地でした。ある日起こった土砂崩れによってテントを失った透は、同級生の草摩由希(そうまゆき)の親戚・草摩紫呉(そうましぐれ)の家に居候することになり、暮らしの中で、その他の草摩家の人々とも交流することになります。
一族の呪いのせいで、草摩家の人々は皆心に深い傷を負っています。そんな草摩家の人々の心を、透は持ち前の明るさや苦難にめげない心、包み込むような優しさで、ゆっくりゆっくりと融かしていきます。
透をめぐる恋愛模様や、一族の呪いがどうなるのかから目が離せない作品です。
動物のお医者さん 全8巻(白泉社文庫版)
北海道にあるH大学獣医学部を舞台に、主人公・西根公輝(にしねまさき・通称ハムテル)が獣医師を目指す過程をコメディタッチで描いた名作コメディ漫画です。
美人な先輩は出てくるけれど恋愛は始まらないし、動物は出てくるけれどお涙頂戴ストーリーは展開されない。動物を可愛がるけれどあくまで『動物は動物』。仲は良いけれど登場人物たちは割とみんな個人主義で、突き放すわけではないが『わたしはわたし、あなたはあなた』な距離感を保っている…。作品に一貫して流れているドライでクールな雰囲気が面白さを引き立てています。
人間関係がドロドロしたり、泣かせようとしてきたりしないので、肩の力を抜いて心地よく読める漫画です。
あぁ愛しの番長さま 既刊8巻
男子850人、女子は自分ひとり。今時『番長』が存在する徳川工業高校に転校してきてしまった天然おっとり少女・平山そうか。
『番長を倒した奴が次の番長』という掟のあるこの高校で、そうかはある日偶然番長を倒してしまい、番長になってしまいます。
天然だけどいざという時の行動力がすごいそうかちゃんは、本人にその気はないのに着々と他校を傘下にし、子分を増やしていきます。
何かと危なっかしいそうかちゃんをいつも守ってくれるクラスメイトの加藤くんとの焦れ焦れでピュアな恋の行方がめちゃくちゃ気になる、胸キュンドタバタラブコメディです。
個性的な同級生たちとの掛け合いも楽しく、難しいことを考えずに笑いたいときにぴったりの作品です。
まとめの花ゆめオタク語り
花とゆめコミックスが好きです。
はじまりは小学生の時に友達の家に遊びに行ったとき、本棚にあった『桜蘭高校ホスト部』を何気なく手に取ったことでした。
超面白いじゃん…!!!!!!
『桜蘭高校ホスト部』の現実的でない設定(だってホスト部ですよ)が、小さな頃から夢見がちで妄想好きというオタクの片鱗を見せていたわたしの気質にがっちりハマってしまったのです。
単行本化が待てずに『ホスト部』の連載誌LaLaを買うようになり、それだけでは飽き足らず花とゆめ本誌も追うようになったわたしは、花とゆめコミックスにどんどんハマっていきました。読む漫画をLaLaまたは花ゆめに連載中の作品か、単行本の最後にある花ゆめコミックス作品紹介ページからしか選んでいなかったので、もう完全に花とゆめに囲われた状態で、他社の少女漫画は目にも入っていなかった小学生でした。笑
冒頭にも書きましたが、花とゆめコミックスって優しいんですよ。生温いってことではないです。辛いこと、傷ついたこと、悲しみに向き合い、それでも前を向く、立ち直ろうともがく。人間に対する優しい視点が通底しているんです。こんなレーベル大好きに決まってる。
大人になってからも、花とゆめコミックスの優しい世界はわたしの心を支えてくれています。特に今回ご紹介したフルーツバスケットは人生のバイブル!何度読んでもめちゃ泣きます。
きっと人生のバイブルに出会える花とゆめコミックス、ぜひdigってみてください!
コメント
花とゆめ 私もはまってたなあ 私にとっては”はみだしっこ”がバイブルで
当時の少女漫画にはない世界観にやられました。
フルバは、息子に面白いと紹介されたっけ。アニメも見てましたよ。
いまだ漫画の沼から出られないアラカン